前職では、自動車整備士２級の資格を生かして自動車整備の仕事をしていましたが、知人からの紹介で「うちの会社の機材は自動車整備士の経験を生かせるので、それまでの経験や技術を生かしてサンコーテックに来ないか？」と誘われました。知人は、私の父親の同級生で市原工場で仕事をしていましたので、経験が生かせるならと転職をいたしました。

　基本的に、当社の機材は溶接機と発電設備が融合しており、過去の業務経験も発揮できますし、技術的な部分では入社に際して不安はありませんでしたが、当社は取扱い商品点数も多く業務内容的な部分に関しては、未知数でしたので多少の不安もありました。

　基本的には、お客様がご依頼された機材のメンテナンス業務および各種機材の出荷・入庫処理等を行なっています。

　メンテナンス業務は不定期ですが、内容は多岐に渡っていますので、お客様のスケジュールに合わせて不備のないように対応するよう努めています。

　当社は北関東、東北方面に複数の営業所を抱えていますので、震災の際には各営業所の被災状況はもちろん、お客様の被災状況把握が急務でした。私自身当時、市原工場に所属していましたが、すぐにさまざまな復旧サポートの要請が入り、準備もそこそこに東北最大の営業所である仙台営業所にかけつけ、業務再開に向けて全力でサポートをさせていただきました。

　仙台営業所自体は津波の被害はなかったけれど地震で建物が損傷したとか、ライフラインが寸断されているというような状況下であり、業務再開以前に住むところもままならない状況でしたが、まず営業所を使えるようにするという使命感で迅速なサポートを心がけました。

　津波により何も無くなってしまったお客様もいらっしゃいましたし、電源が無いから発電機を持って行くなど、さまざまな対応をいたしました。

　期間中は、仙台営業所所長の実家に間借りしながらサポート業務を行い、私自身も危機管理におけるメンテナンス業務の重要性、迅速性等を強く感じ、さまざまな事を学べた貴重な体験でした。

　通常はルーチンワークが中心で、メンテナンス業務はもちろんのこと、納品書等の伝票発行から始まり、トラックへの納品物の積み込み作業も対応しています。

　当社は、営業と現場のコミュニケーションも大変良く、営業サイドからの厳しい納期要求に対して、現場側の立場としてスケジュール調整等の相談等がきちんとできる企業風土があります。

　プラント事業においては、定修（定期修繕工事）と言って一定期間プラントを停止して対応する工事があります。規模にもよりますが、だいたい年に１回あり、周期的に大規模な工事、中規模・小規模の工事を順次行います。

　特に春先から７月中旬までは、多数のお客様から依頼が集中するため、それぞれ異なるスケジュールを把握しながら作業をする繁忙期となりますが、工事の規模に合わせて機材の準備から納品、引き取りまでの一連の作業が終了した時にやりがいを感じています。


　入社10年目ではあっても、当社が取扱う商品は日々点数や種類もどんどん増えていますので、商品知識の迅速な習得が必須です。変化に対応出来るよう、今後はさまざまな資格も取得しながらスキルアップを目指していきたいと思っています。


　私の職場においては、多忙な日とそうでない日の変化がすごく大きいので、自分で率先して仕事を見つけて動いていけるような、何事にも積極的に対応できる、好奇心の強い人が良いと思います。

　また、取扱う商品点数や種類がすごく多いので、先輩とのコミュニケーションをとりながら、自ら学ぶ姿勢を持って欲しいと思います。